企業の信頼に直接かかわる品質管理というやりがいのある仕事

元々、モノづくりに関わる仕事がしたいという思いがありました。特に、幼いころから肌が弱かったこともあり、肌に直接触れる製品に絞って就職活動をしていました。その最中でアツギと出会い、製品や働く方々の人柄に触れて魅力を感じて、入社を決めました。

学生時代は繊維やアパレルとは関係のない分野を専攻していたため、「知識不足でやっていけるのだろうか」という不安がありました。しかし、入社後は研修や周囲のサポートもあり、必要な知識を少しずつ身につけていくことができたため、未経験からでも成長できる環境があると実感しています。

入社前後のギャップに関しては、就職活動にて何度も先輩社員の方々とお話しする機会があったため特になかったです。

初配属から約5年間品質管理部に所属しています。配属当初は、部内研修もあったため実際に試験を行う業務がほとんどでしたが、現在はPC業務の割合も増えています。

品質管理部で、製品の品質を保証するための試験・調査・分析に携わっています。具体的には、製品の堅牢度（色落ちや色移りに対する強さを表す指標）や物性（丈夫さ）の試験、機能性の試験、他社製品の分析調査、お客様からのお申し出品の分析、さらに会社全体の品質を管理するシステム運営などを担当しています。「消費者の方々に安心できる商品を届けるための砦」 という意識で日々の業務にあたっています。

実際に試験をすることに加えて、経験を積むにつれてデータ管理やシステム運営といった事務的な仕事も増えてきています。期限の範囲内にて自分で業務内容を決めつつ作業していることがほとんどです。

春夏と秋冬のシーズン切り替え前は、取引先への納入に向けた試験が重なるため業務量が増えます。繁忙期と落ち着いた時期があるメリハリのきいた働き方です。

業務の難しさは、関連する試験の種類が非常に多岐にわたる点です。「こういうことを調べたい」と依頼された際に、どの試験を選ぶべきかを的確に判断するには、それぞれの試験の特性を深く理解している必要があります。そのため、日々の業務に加えて、セミナーなどにも積極的に参加し、知識の習得と理解に努めています。
一方で、アツギは品質に強いこだわりを持つ企業なので、品質を守るという業務を通じて企業の信頼に直接関わっている実感があり、やりがいを感じています。

商品のパッケージに記載されている「ムレにくい」や「あたたかい」といった文言は、根拠となるデータで裏付ける必要があります。そのため、実際に行われた検証結果と照らし合わせ、ルールや法律、基準を満たしているかを確認しています。
この作業には専門的な知識が求められますが、関連セミナーに参加する機会も多く、最新の知識を学びながら力をつけられる環境です。こうして確認を重ねることで、消費者に正しい情報を届けられること、信頼を守っていることにやりがいを感じています。

誠実に物事に向き合える人だと思います。

品質管理という仕事は、商品を手に取るお客様にとって安心や信頼につながる非常に重要な役割を担っています。正しい結果を正しく伝えることが信頼につながるため、嘘をつかず真摯に業務に取り組むことが求められます。加えて、日々の業務は試験や確認作業など地道な積み重ねが多いため、コツコツと丁寧に作業を続けられる人が向いているかと思います。

より多くの試験や基準について深く理解し、専門性を高めて信頼される存在になりたいです。また、現在部内で最年少なので、将来的に新しいメンバーが入ってきた際には、自分が受けてきたサポートを次の世代に繋いでいけるようになりたいと考えています。
まずは日々の業務での経験やセミナーなどでの勉強を通じて知識を積み重ね、品質の専門家に近づけるよう成長していきたいです。

就職活動は、自分自身について深く考えることができる貴重な機会です。自分の価値観や考え方を見つめ直しながら取り組むことで、新しい気づきが得られると思います。あまり緊張しすぎず、自分の軸を大切にして進めていってください。皆さんが自分らしい道を見つけられるよう、心から応援しています。