技術開発
  • 2016年新卒入社

目指すのは繊維を通した新しい価値の創造、快適さと効果の両立を追求する

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S.T
  • 技術開発
  • 2016年新卒入社

学生時代にアレルギーに関する研究を行い、研究で培った仮説検証力やPDCAを活かせるメーカーを志望してアツギに入社。むつ工場で生産技術や試作を経験した後、産学連携プロジェクトや技術開発部にて研究開発業務に従事。現在は新しい付加価値を持つ高機能製品の開発を担当し、ユーザーが実際に効果を実感できる製品づくりを追求している。幅広い繊維知識と実践的な試作・評価を通じ、生活者の課題解決に貢献している。

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アツギに入社した経緯や理由について、教えてください。

学生時代はアレルギーに関する研究を行っており、研究開発の知識を活かせるメーカーを中心に就職活動をしていました。特定の分野にこだわらず、幅広い業界のリーディングカンパニーを見ていく中で、レッグウェアのリーディングメーカーであるアツギと出会いました。
決め手になったのは、「チャレンジできる環境があること」、そして「他社に先駆けて新しいものを世に送り出す“ファーストワン”の精神」に強く共感したことです。開発職のような働き方が可能であり、メーカーとして技術を追求できそうな環境に魅力を感じ、入社を決めました。

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入社前の不安や、入社後に感じたことを教えてください。

入社時は、全員が総合職採用であったため、配属先が明確でない点に少し不安を感じていました。しかし、入社後にキャリアプランを共有する機会が複数回あったため、自分の希望や興味をしっかりと伝えることができました。その結果、最終的には自分の志向に合った部署に配属され、前向きにキャリアを築くことができています。

また、アツギは長い歴史を持つメーカーでありながら、実際に働いてみると、良い意味で「個人の発想と経験を重んじる文化」が根づいています。研究開発、生産や営業がそれぞれの専門性を生かしながら自律的に動いており、社員独自の経験が生きる会社であることを身をもって感じました。

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入社後のキャリアについて教えてください。

1年目から3年目までは青森県のむつ工場(2022年閉鎖)に配属され、生産技術や試作を担当しました。実際のモノづくりの流れを体感しながら、設計や生産工程の基礎を学びました。

3年目の途中からは、弘前大学との共同研究に参加し、産学連携プロジェクトに携わる機会を得ました。その後、技術開発部に異動し、引き続き研究開発業務に従事。現在は再編された技術開発部にて、「新しい付加価値を持つ製品づくり」を目指して、開発業務を担当しています。

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現在の仕事内容について教えてください。

技術開発部では、「新しい価値の創造」と「コア技術の開発・管理」をミッションとしています。私は主に着用して“効果を実感できる”高機能製品の開発に取り組んでいます。

具体的には、高機能製品や着圧ソックスなどの医療機器関連商品といった素材や設計の工夫によって、これまでになかったはき心地や機能を実現することを考えた製品です。快適さと効果の両立を追求し医療現場や生活者の声を反映することで日々改良を重ねています。

開発した技術が「はいた瞬間の心地よさ」や「機能の良さ」の実感につながったときは、自分の研究が社会に役立っていることを感じられ、大きなやりがいを得られます。

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1日のスケジュールを教えてください。

担当しているテーマの期限や目的から逆算し、「今月は何を進めるべきか」「今週はどこまで仕上げるか」を自分で計画します。そのため、日によって行う業務はさまざまです。製品の試作を行う日もあれば、機能性試験を実施してデータをまとめる日もあります。

また、開発を進めるうえで欠かせないのが情報収集です。国内外の素材トレンドや技術論文を調べ、空いた時間には社内マニュアルの整備にも取り組んでいます。技術論文は繊維やアパレルに限らず、人間工学やスポーツ工学、化粧品など業界問わず幅広く調査しています。集めた情報をいかに自分たちの分野に落とし込むかを重視しています。研究職のように一人で黙々と進める時間もあれば、試作や評価で他部署と連携する時間も多く、日々新しい発見があります。
計画を立て、試し、検証して改善していく。その繰り返しの中で、自分の成長を実感することができます。

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多様なニーズに対し、技術開発の立場からどのような視点で開発を進めていますか。また、取り組む上で大事にしていることや、難しさ・醍醐味を教えてください。

理想では潜在的なニーズを先読みし、数年先の市場を見据えた開発を行うことが最善ですが、実際は、「着圧のはきにくさ」や「夏のムレ対策」など日々の生活に密着した課題解決から着想を得ることが多いです。
どのような開発でも意識しているのは「開発者の自己満足にならないこと」。例えば、専門的な話になりますが、最終的に水と二酸化炭素に分解されるポリ乳酸繊維という素材があります。その素材100%の靴下を作れば、SDGs的には素晴らしいことかもしれませんがはき心地はガサガサですし誰も使いたいとは思わないでしょう。

環境に優しい素材を使っても、はき心地が悪ければ意味がありません。大切なのは、ユーザーが実際に“良い”と感じる機能を形にすることです。
また、機能性アイテムを開発する場合「その機能を実感できること」を最も重視しています。「はいた瞬間にあたたかい」「着た瞬間に涼しい」など、感覚としてわかる品質を追求し、実際に実現したときに大きなやりがいを感じます。

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入社前に学ばれていたことが、入社後にどう活きたか。逆に入社後どのような分野や技術を学ばれているかを教えていただけますでしょうか?

研究テーマ自体は繊維とは異なりましたが、学生時代に身につけた「PDCAを回す力」や「仮説検証の考え方」は、今の業務に大きく生きています。開発は常にトライアンドエラーの連続です。学生時代の研究で培った粘り強さが、今の仕事を支えています。
また、統計解析も非常に役立っていると感じる知識の一つです。従来の着用試験では多数決によって判断をしている傾向がありましたが、現在ではデータに基づいた客観的な検証を行うようになりました。さらに、プレゼンや資料作成など、研究成果を“伝える力”も開発業務では欠かせないスキルだと感じています。

入社後は繊維全般について学んでおり、ナイロンやポリウレタンだけでなく、ポリエステル、アクリル、綿、ウール、シルクなどの各繊維の特性を理解し、それらを組み合わせることで、どんな特徴を持つ生地になるのかを研究し開発の幅が広がるよう新しい生地開発に挑戦している最中です。

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アツギに向いているのは、どんな人だと思いますか?

自ら考え、行動できる人だと思います。技術開発は、誰かに言われたことをそのまま行う仕事ではなく、自分の頭で課題を見つけ、解決策を導く力が求められます。加えて、失敗を前向きにとらえられる人も向いていると思います。開発は成功よりも失敗の方が多い仕事ですが、その過程を楽しめる人こそ、成長できる環境です。

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これからの目標を教えてください。

今後は、アツギの強みを活かしたヘルスケア商品の開発に力を入れていきたいです。まだスタートしたばかりの分野ですが、将来的には事業の柱となるように成長させたいと考えています。

技術開発部としては、他社が簡単に真似できない高付加価値・高機能の製品づくりを追求し、確かな根拠に基づいた技術力で新しい価値を生み出していきます。

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就職活動中の方にメッセージをお願いします。

アツギは「自分のやりたいことに挑戦できる会社」です。自分の考えを形にし、世の中に貢献できる喜びを感じたい方にとって、非常にやりがいのある環境だと思います。理系の知識や研究経験を、実際のモノづくりに応用したい方は、ぜひアツギでその可能性を広げてください。

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